aalapana 「Todi」

 

アーラーパナ「トーディー」

¥2,500

 

コンサートでもメインのラーガとして取り上げられることが非常に多いラーガ「トーディー」。
ヒンドゥー寺院でご本尊の神様を目の前にしているかのような厳かな雰囲気をがあり、このラーガを得意としている音楽家は多い。

このラーガに関しては面白い逸話がある。
『19世紀のタンジャーヴール(タミル・ナードゥ州中部、かつてのカルナータカ音楽の中心地)にシータラーマイヤという宮廷音楽家がいました。彼はラーガ「トーディ」を得意としていたため、「トーディ・シータラーマイヤ」として名を馳せていました。ある時経済的な理由で、金貸しからお金を借りなければならなくなりました。しかし、彼は担保となるものを何一つ持っていませんでした。そこで、何と彼はラーガ「トーディ」を質に入れ、借金が返済されるまでトーディを封印し歌わないことにしました。タンジャーヴールの王様はこのことを耳にすると大いに慌て、すぐにシータラーマイヤの借金を全て返済し彼のトーディを取り戻したそうです。』
色々な意味でインドらしいエピソードです(笑)


トラック1は、バラムラリ・クリシュナ自作のヴァルナム(一般的に練習曲と呼ばれる)
トラック4は、ティヤーガラージャの曲でコンサートでも良く歌われる。M.S.スブラクシュミによる祈るかのような歌唱が印象的。
トラック6は、ムリダンガム、ガタム、モールシンでのリズム伴奏。
トラック7は、まろやかな声が特徴的な男性中堅歌手ヴィジェイ・シヴァ。
トラック8は、カルナータカ音楽のこれからを引っ張るT.M.クリシュナ。テンション高く好演。ムリダンガム、カンジーラのリズム伴奏陣も好サポート。

<曲名-Tala-作曲者/主奏者>

  1. Saraguna (Varnam)-Adi-M.Balamuralikrishna/M.Balamuralikrishna
  2. Kadhanu Vaariki-Adi-Thyagaraja/Maharajapuram Viswanatha Iyer
  3. Kotinadulu-Adi-Thyagaraja/Ariyakudi Ramanujaa Iyengar
  4. Dasarathe-Adi-Thyagaraja/M.S.Subbulakshmi
  5. Daasukovalena-Jhampai-Thyagaraja/D.K.Pattammal
  6. Kamalambike-Rupakam-Muthuswami Dikshitar/S.Rajeswari
  7. Rara Vasudeva-Rupakam-Walajapet Venkataramana Bhagavathar/Vijay Siva
  8. Rajuvedala-Rupakam-Thyagaraja/T.M.Krishna 

 

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