コンサートのメイン・ピースとしてもよく歌われることが非常に多い、明るい天上系ラーガ「シャンカラバラナム」。
このラーガによる名演は多く、北インド古典音楽のラーガ「ビラーワル」に相当する。


トラック１は2009年に惜しまれつつも亡くなられた「カルナータカ音楽三女王」の最後の生き残り、Ｄ．Ｋ．パッタンマル。女性ボーカリスト、ニティヤシュリーの祖母でもある。
トラック３のチェンバイ・ヴァイドゥヤナータ・バガーヴァタールは往年の名歌手。はつらつとした歌とバイオリンのかけあいが楽しい。タニ・アヴァールタナムもあり。
トラック５、アーラーパナでの素晴らしいガマカにゾクゾクとする。このデュオ独特の歌のうねりが素晴らしい。背筋のピンと伸びた張りのある声と柔らかな輪郭を持つ淡い声の二つが見事に一つに溶け合って生まれる旋律に心がときめく！
トラック６、ムリダンガムとモールシンによるリズム伴奏。チェンバイの没年が1974年なのでそれ以前のモールシン音源。口琴好きは要チェック。
トラック８、ニティヤシュリーのみずみずしい歌唱が聴き所。リズム伴奏にはモールシンもあり。

＜曲名-Tala-作曲者／主奏者＞

1. Chalamela (Varnam)-Ata Adi-Swathi Tirunal/D.K.Pattammal
2. Dakshinamoorthe-Jhampai-Muthuswami Dikshitar/P.S.Narayanaswamy
3. Chandrashekara Kripanidhey-adi-Athma/M.S.Subbulakshmi
4. Eduta Nilichite-Misra Chapu-Ramaswami Sivan/Chembai Vaidhyanatha Bhagavathar
5. Muthukumarayyane-Chatusra Rupakam-Ramaswami Sivan/Radha Jayalakshmi
6. Ennil Kanindha-Adi-Lalitha Dasar/Chembai Vaidhyanatha Bhagavathar
7. Chinta Nasthikikila-Adi-Sadasiva Brahmam/M.Balamuralikrishna
8. Thookiya Thiruvadi-Adi-Suddananda Bharathi/Nithyasree